2億り夫婦のステップアップFX ①超低リスクでさやとりする!

ステップアップFX
2億り妻
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基本的な用語・売買方法について学んだよ!

売買練習もしてチャートを見ながら取引できるようになった!

2億り夫
2億り夫

いよいよFXでの資産運用を始められるね。

どんなスタイルでやっていきたい?

2億り妻
2億り妻

うーん、まだちょっと怖いからできるだけ低リスクの運用方法がいいな。。

2億り夫
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それならまずは高金利通貨のさやとりからしてみようか。

利益率は高くないけど為替損益はほぼゼロで運用できるんだ。

2億り妻
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それなら初心者の私でも抵抗なくはじめられるね!

インヴァスト証券の世界初の育てるAiトレード「MAiMATE/マイメイト」のキャラクターを使用。2020年夏、実取引化予定!

STEP1:さやとりとは?

STEP 0でFXの取引がどのようなものなのか、感触を得たところで、次のステップに進みましょう。

このSTEP1では、さやとりと呼ばれる取引手法をやってみます。

さやとりとは、買いスワップの高い証券会社Aの口座(例:スワップ+150円)と、売りスワップの有利な証券会社Bの口座(例:スワップ-90円)の両方で、同額の通貨を買いと売りでそれぞれ保有することで、スワップの差額分を日々稼ぐ手法です。

一般的に同じ口座内で両建てにすると、合計のスワップはマイナスになるように設定されていますが(例外:海外FXのGEMFOREXでは同一口座内で両建てさやがめができます。詳細についてはSTEP6で解説していますが、上級者編です)、買いスワップの高さを”売り”にしている口座と、売りスワップの低さを”売り”にしている口座を組み合わせることで、さやとりが可能になります。スワップポイントの高い高金利通貨で運用することが多いです。

実際の例を見てみます。下記は南アフリカランドの例で、だいたい常に買いスワップあるいは売りスワップが有利な証券会社をリストアップしています。

例えば買いスワップが+71円(10万通貨 = 約50万円保有すると1日71円、1年で25,915円のスワップがもらえるという意味)のLight FXで10万通貨の南アフリカランドを買い、売りスワップが-55円のみんなのFXをで10万通貨の南アフリカランドを売ると、為替が上がっても下がっても、為替損益がゼロのまま(下記のデメリット・リスクをよく読んでください)、1日で71-55 = 16円のスワップをもらうことができます。

外貨預金のようにリバレッジ1倍で運用すると、50 + 50 = 100万円を入金することで、年間に16 x 365 = 5,840円の「さや」をとれることになります。

これは年率にすると0.58%の利益率(リバレッジ1倍)になります。この数字自体は高いとは言えませんが、為替リスクを抑えて超低リスクで運用できるという利点があります。

またリバレッジをかけて運用することにより、利益率が上がります(例えば、半分の資金の50万円でリバレッジ2倍で運用すれば、利益率も2倍の1.16%になります)。

さやとりのメリット

①為替リスクがほぼゼロの超低リスク
②リバレッジをかければ年率1-3%(あるいはそれ以上)の利益率になる

①為替リスクがほぼゼロの超低リスク

上記の通り、対象とする通貨の為替レートが上がっても下がっても、為替損益がほぼゼロなので、考える必要がありません。また、いつでも始めることができます

②リバレッジをかければ年率1-3%(あるいはそれ以上)の利益率になる

外貨預金のようにリバレッジ1倍で運用すると資金効率があまりよくないので、リバレッジを2-4倍で運用するのがおすすめです。

仮に、現在南アフリカランドが1ランド= 7.2円で、リバレッジ4倍の運用をすることにします。

その場合、ランドが25%分(1.8円)下がって5.4円になると、買いポジションを持った口座では残金がゼロになってしまいます(実際にはその前にロスカットされます)ので、例えばそれより前の6.0円などで両方の口座とも決済されるように指値・逆指値の決済注文を入れておけば、ロスカットのリスクがほぼなくなります

「ほぼ」と書いたのは、相場が急変動する場合に指定したレートで決済注文が入らない可能性があるからです。

このあたりの可能性を考慮してリバレッジや決済注文の値を検討しておく必要があります。

さやとりのデメリット

①レート大変動時のリスク
②両建てなので証拠金が倍必要で資金効率が落ちる
③証券会社が提供する有利なスワップポイントがいつまでも続くとは限らない
④開始時のスプレッド分のマイナスを回収するのに一定の時間が必要

①レート大変動時のリスク

相場が急変動するときに、リバレッジを高くして運用しているとロスカットされたり、指定したレートで決済注文が通らないことがあります。そのような場合に為替リスクが発生します。

例えば先ほどの設定で南アフリカランドが暴落して5.8円まで急落したとします。その場合、売りポジションは6.0円で決済されたのに、買いポジションが5.8円に下がるまで決済されなかったとすると、0.2円分(リバレッジ4倍の場合、8万円相当)の損失が発生します。

2億り夫婦は幸いこうしたケースを経験したことがありませんが、リバレッジを高くして運用していると、このような場合にリスクが格段に上がるので注意してください。

だいたい安全だと思うのは3-3.5倍程度のリバレッジですが、将来何が起こるかは誰にもわかりません。

②両建てなので証拠金が倍必要で資金効率が落ちる

基本的にさやとりは両建てになるので、必要資金が増えて資金効率が下がります。

例えば144万円の資金でリバレッジ2倍で40万通貨の南アフリカランドを買うだけの場合、年間スワップは151 x 4 x 365 = 220,460円になるので、年利換算だと利益率は15.3%です。

一方で、同じ144万円を二つの口座にわけて、同じくリバレッジ2倍でさやとりすると、上記のように利益率は3.1%です。

③証券会社が提供する有利なスワップポイントがいつまでも続くとは限らない

各国の政策金利が変われば、当然各証券会社が設定するスワップポイントも変化します。

また、各社の方針もあるでしょうから、スワップポイントは常に変化し得るものです。

ふと気づいたらさやとりになっていなかった、などということがないように、時折(理想は週一度)各社のスワップポイントを確認する必要があります。

④開始時のスプレッド分のマイナスを回収するのに一定の時間が必要

STEP 0でスプレッドを理解されたと思いますが、買っても売ってもスプレッドが発生します。

スプレッドが例えばLight FXは0.9銭、GMOクリック証券FXネオは1.0銭です。72 + 72 = 144万円で運用する場合、このスプレッド分はあわせて1,900円分に相当します。

さやとり分は1日61円ですから、スプレッド分を回収するには1,900 ÷ 61 = 31.1日かかることになります(リバレッジが何倍でも一緒です)。つまり、運用1か月以内にやめると損をします。

また、上記の③に関連して、運用開始後により良い条件の証券会社が見つかった場合、鞍替えをするとまたスプレッド分が手数料としてかかりますから、本当に鞍替え先のスワップポイントが長期的に有利か、見極める必要があります。

さやとりのやり方

さて、いろいろとデメリットを書き並べたので不安になられた方もいるかもしれませんが、投資内容とそのリスクを知っておくことは重要だと思いますので、少し詳しく書きました。

また、上記のリスクから守れるように設定しておけば、より安全に(放置して)資産運用ができる、ということになります。

なるべくリスクを抑えて、それでもさやとりで利益が得られる落としどころとしては、リバレッジ3.0倍くらいではないかと考えます(トルコリラを使う場合もおそらく3倍程度は大丈夫だと思いますが、2億り夫婦はトルコリラは南アフリカランドやメキシコペソよりもハイリスクだと考えているので、少なくともさやとりでは手を出しません)。

南アフリカランドでさやとり

まず上の例でも使った南アフリカランドのさやとりについてです。下記の長期チャートをまずご覧ください。

2003年~2020年の南アフリカランド長期チャート

この長期チャートを見る限り、例えば2020.02.08現在の約2/3に当たる1ランド = 4.8円まで急落する可能性はかなり低いと考えますし、指値・逆指値でそれぞれのポジションに決済注文を入れておけば、通常安全です。

そこで、モデルケースとして、1ランド7.2円と仮定、48万円の資金をもとにリバレッジ約3倍で運用するケースを考えます。さやとりに使おうと思う資金規模に応じて適宜増減させれば同じリスクで運用ができます。


●24万円をLight FXに入金、ランドを10万通貨(72万円分)「買う」
   → 5.2円で「売る」ように逆指値注文しておく
●24万円をGMOクリック証券FXネオに入金、ランドを10万通貨(72万円分)「売る」
   → 5.2円で「買う」ように指値注文しておく

この設定で、年率4.64%の利益率(61円 x 365日/480,000円 = 4.64%)になります(ただし上記のスプレッド分は計算に入れていません)。

ちなみに、もし5.2円まで下がったときには、Light FXの口座の為替損益は-20万円になる一方、GMOクリック証券FXネオの口座は+20万円になっているはずなので、慌てず見守りましょう。

いつまで保有し続けるかはあなた次第です(でも31日以上は保有しないとマイナスで終わるのでご注意ください)。

メキシコペソでさやとり

メキシコペソについても同様です。

2007年~2020年のメキシコペソ長期チャート

メキシコペソに関して、1ペソ = 4円までの急落のリスクは低そうですから、リバレッジ3倍程度でさやとりをします。

仮設定:1ペソ = 5.7円、38万円の資金をもとにリバレッジ約3倍で運用するケース


●19万円をFXプライム byGOMに入金、ペソを10万通貨(57万円分)「買う」
   → 4.2円で「売る」ように逆指値注文しておく
●19万円をみんなのFXに入金、ペソを10万通貨(57万円分)「売る」
   → 4.2円で「買う」ように指値注文しておく

なお、メキシコペソの場合は「さや」が上記の例で35円分なので、この設定だと年率3.36%の利益率(35円 x 365日/380,000円 = 3.36%)になります。

ただし、スプレッド分が両口座あわせて1.2銭 = 1,200円分になるので、回収に1,200 ÷ 35 = 34.3日かかります。

なお、年率では南アフリカランドに軍配が上がりますが、より安全に投資をするには、さやとり用資金の全額を南アフリカランドにつぎ込むよりは、1:1、あるいは3:2などの割合で南アフリカランドとメキシコペソの両者に分散させましょう

さやとりはリバレッジを上げなければまず安全な投資方法ですが、その他の投資方法を考える際に、リスクを分散させるのは大事なポイントになります。

自分の資産を増やすよりは、まず守ることを優先させてください。

南アフリカランドのさやとりに向いている証券会社は?

先ほどの証券会社のリストを再掲します。このリストの中から口座を作っておけば無難かと思います。口座維持料はかかりませんので、開設してみてください。
 
 

メキシコペソのさやとりに向いている証券会社は?


【次のSTEPに進まれる方はこちらからどうぞ】

2億り夫婦のステップアップFXの記事では、FX初心者の2億り妻がFXデビューし、低リスクのトレードスタイルを学び習得していくことで、ステップアップしていく過程を紹介します。

各ステップの課題は、FX投資歴12年の2億り夫が、これまで成功・失敗を重ねた上で、「失敗」部分をショートカットして作った安全性の高いメニューとなっています。

低リスクで理解しやすい順になっているので、これからFXをはじめる方には役に立つコンテンツだと思います。実際に2億り妻もこの順番でFXの経験を積み、知識的にも心理的にも無理なくステップアップをしていけました

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