このブログは本業や子育てで忙しい共働き夫婦でもできる資産運用について書いています。夫だけでなく私もいっしょにブログを書こうと思った理由は、投資歴の長い彼の投資内容だけでなく、初心者の私がいろいろ勉強し、はじめていく過程を共有できたら、これから本業との両立が可能な資産運用を目指す皆さんのお役に少しは立つかもしれないと思ったからです。例えば職場で隣りの席の同僚が投資をはじめる過程を近くで見ていたら、投資に対する心理的抵抗が減り、自分もやってみようかなと思うかもしれません。そんな感じで気軽に読んでもらえれば幸いです。
具体的にどのようなことをしているかの紹介の前に、今回は私が投資をはじめたきっかけや方針についてお話します。
2億り夫婦の経済感覚
私たちは専門医・学位の取得後に研究留学をして(2億り夫婦の留学についてはこちらをご覧ください)、今は大学病院で勤務する勤務医です。まずここまでで、お金第一の人生設計をしてきた訳ではないことをお分かりいただけると思います。
本業である臨床医としてのやりがいを収入より優先させてきましたし、これからもそうです。また、2人とも車や洋服、高級レストランなどに興味はなく、たまに同僚と飲みに行くのにお金を使うくらいです。ボロボロのTシャツや下着を限界まで使い、出張先で捨てる「成仏」と我が家では呼ぶ使い切り行為にささやかな喜びを感じる、節約タイプの人間です。では、そんな私たちがどうして投資をはじめたのでしょうか。
投資を始めた理由
夫は別にまとめているのでこちらをご覧ください。「人生の選択肢を増やす」という部分には私もとても共感しています。でも、そう言いながら2人とも仕事も好きなので結局定年まで働きそうです。
私が資産運用をはじめた理由の一番は子供ができたからです。今まで働いてきて貯まったお金を何とかすべきだと分かってはいましたが、なかなか手が回らず、「どうせはじめるならちゃんと勉強してから..」と何もせずに先延ばしにしていました。今思うと反省です。。
そんな私ですが留学中に子供ができ、将来を考えた時に資産運用をはじめたいと真剣に考えるようになりました。医師のポスドク留学ではよくある話ですが、収入が半減したのもきっかけだったと思います(留学中の収入についてはこちらをご覧ください)。夫の投資熱も子供ができたことによってさらに上がったので、守るものができるというのは資産運用のよいモチベーションになるようです。
何からはじめたか
私は上記のように海外にいたため、普通は先にはじめるであろうNISAやiDeCoでのインデックス投資でなく、FXからはじめました。まず、はじめに投資関連の本やブログを読み広く知識をつけ、具体的にわからない点を夫に聞いて理解を深めてきました。
投資関連のビジネス書は山のようにありますが、だいたい3冊ぐらい読めば重複部分もあり、全体像は掴めます。また、FXをはじめるからと言ってFXのテクニカル分析本を買って通読する必要はありません。理由は、私もこのブログを読んでくださっている方々も、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買の為替損益で収益を得ようとしている訳ではないからです。それは、日中にチャートを確認できる専業トレーダーがすることで、私たちが目指すものではありません。
勿論はじめるにあたり最低限の用語の理解は必要ですが、それはインターネットの情報で十分ですし、その都度調べれば自然と知識はついてきます。完璧を目指してなかなかスタートできないより、全体像を掴んだあとは実践してみるのがおすすめです。
私がFXをはじめるために最初に開いた証券会社は、セントラル短資のダイレクトFXとヒロセ通商のLION FXです。理由はこの2社は米国居住者でも口座を開設して取引をすることができたからです。また、二社ともスワップポイント・スプレッドが有利な証券会社で、日本に帰国後もよく使っています。アプリが使いやすいのも、FX初心者におすすめできる点です。
証券口座を開設し入金をしていつでも売買できる状況にして、夫に見てもらいながら米ドル/円で取引の練習をはじめました(詳細はこちらをご覧ください)。夫「取り合えず1万通貨だけドルを買ってみたら?」、私「1万通貨って100万円分でしょ?!そんな買い物、ポンとできないよ! 」、夫「じゃあ最低の1000単位からすればいいよ..(大丈夫なのに)」、最初はこんな感じでしたが、実際に米ドル/円を1万通貨買ってもすぐに動くのは数百円分で、「100万円分の買い物をする」感覚とは大きく違いました。
私がFXに慣れてステップアップしていく過程は2億り夫婦のステップアップFXの記事に詳しくまとめていますのでご覧ください。この一連の記事はこれからFXをはじめる皆さんにとってとても役に立つコンテンツだと思います。
投資の方針
第一に放置型投資であること。基本的に勤務中は外来や手術で為替や株価を全く確認できないので、事前に決めたことを朝晩1回チェックし注文、調整することで続けていける資産運用のみ行っています。「本業をおろそかにせず、できる範囲で運用をして利益をだす」、医師だけでなく仕事が忙しい社会人の方には同意していただけるのではないでしょうか。
次に、自分できちんと理解できていること。夫は受験偏差値91とあるようにちょっと特別な人ですが、私は普通の人間です。なので、夫が利益を上げている投資でも自分が完全に理解できないことには手を出さないことにしています。
投資の神様とされるWarren Buffetさんも著書やインタビューで”Circle of competence”ということをよく言われていて、「自分の知識で理解できる範囲内で投資する」ことはとても大事だと思います。彼のドキュメンタリー映画 “Becoming Warren Buffet (邦題:ウォーレン・バフェット氏になる)” はAmazonでも購入でき(1回視聴なんと199円)、投資や人生に対する信条が勉強になるのでおすすめです(詳しくはこちらをご覧ください【近日公開予定】)。
投資をはじめて良かったこと
「お金にお金を稼いでもらう」とは複利の説明でもよく使われる言葉ですが、私はFX投資をはじめて、この言葉のもつ偉大さを実感しました。長らく銀行口座で眠っていた私の貯金はFX口座に移し売買をすることで着々と利益をあげてくれ、はじめの2か月の収益は約20万円になりました。
高金利スワップ投資やトライオートFXによる自動売買(コアレンジャー)を中心にしていたので、特に時間をとられたということもなく満足いく結果です。また、これ以外にも口座開設ボーナスなども入ってきたので、金利0.001%で数万年眠らせていても増えない分を短期間で稼いでくれました。ここまで違うと今まで何もしなかったことをお金に謝りたい気持ちになります。。
しかし、実はお金が増えたことより良かったことの方がたくさんありました。まず一つは、国際情勢と経済活動の関係に対する理解が深まったことです。実際に自分が売買をしていて損益を受ける立場でニュースを見るので、ある出来事が為替に具体的にどのような影響を与えるかが分かりました。
また、それをもとに投資内容を見直したりもするので実益を伴うフィードバックがあり、さらに勉強になりました。今まで資産運用が億劫で何もしていない自分は社会人としてどこか未熟である気がしていたので、これは私にとっては良い変化になりました。
他にも、夫と共通の趣味のように投資の勉強を進めていく過程が楽しかったですし、「計算したリスク」を適切にとる判断をくり返すのもいい修行になりました。社会勉強になり実益もついてくる、まさに一石数鳥の「課金ゲーム」としてFXはおすすめです。
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