ナスダック100トリプル_ヘッジャーの仕組みを大解剖!!

トライオートETF
はじめに注記:2020年2月18日にナスダック100トリプル_ヘッジャーのヘッジャー部分のトラップの価格設定が変更になりました。
●2020年2月18日以前にナスダック100トリプル_ヘッジャーを稼働させた場合は、この記事の内容が引き続き当てはまります。
●2020年2月18日以前に稼働させていたナスダック100トリプル_ヘッジャーのヘッジャー部分の価格設定は、手動で変更することができます。ヘッジ率を上げたい場合は手動変更をおすすめします。

2020年2月18日以降の新しい設定でのヘッジャー機能についてはこちらの新しいページに更新しましたのでご参照ください。それにしても、2月16日に記事を書いたばかりだったのでひどいタイミングです笑…ですが、2億り夫婦の懸念はインヴァスト証券さんもお持ちだったということで安心しました。(2020.02.24追記)

「ナスダック100トリプル_ヘッジャー」の仕組み理解していますか?

インヴァスト証券トライオートETFには、「ナスダック100トリプル」シリーズがあります。

2億り夫婦は、分散投資の一環として、「ナスダック100トリプル_ヘッジャー」を使った自動売買をしています。約2か月半で199,846円の利益を上げており、現在(2020年2月)のような上昇トレンド相場にフィットした優れたシステムだと思います。

なんですが、「ナスダック100トリプル_ヘッジャー」の18個の買いトラップには、いずれも異なるフォロー値とカウンター値が設定されていて、なんだか2億り夫婦のような素人にはわかりにくい仕組みになっています

仕組み、特にリスクについて理解できるものに投資するのが安全に資産運用する秘訣です

みなさんはナスダック100トリプル_ヘッジャーの仕組みをきちんと理解されていますか? 「ヘッジャー」はどのくらいリスクをヘッジしてくれるのでしょうか?

一つのモデルとして、最近新しく始めたセットの2020年2月13日の状況をもとに、ナスダック100トリプル_ヘッジャーのシステムについて解説してみたいと思います。

ナスダック100トリプル_ヘッジャーの27トラップの挙動(上昇時)

最近新しく始めたセットの2020年2月13日の状況(レート = 115 USD)

ナスダック100トリプル_ヘッジャー1セットは、買い注文18個(下記トラップ1-18)とリスクヘッジ用売り注文9個(トラップ19-27;青字)の計27トラップから成ります。 買いトラップはさらに二つのグループに分けられます。

115 USD以下の買いトラップ1-11(黒字):上昇時の決済待ちの状態
115 USD以上の買いトラップ12-18(赤字):上昇時と下落時二つの注文値を持つ

例えばトラップ17は、116.5 USDに上がった時、あるいは96.78 USDまで下がった時に注文が入ります。 これをもとに、今後相場が上がっていった場合の挙動がどうなるかを図にしたのが下記の図です(カラフルにして遊んでいる間にわかりにくい図になってしまったかもしれません。トラップ番号は上のtableと対応していません)。

18個の買いトラップそれぞれの上昇相場における挙動を示します(5サイクル分)。

例えば一番右のポジション18を例にとると、「115.89になると買い注文が入る→利確幅1.91 (= 117.80) で決済→フォロー値2.43 (= 120.23)で待機→買い注文→利確幅1.91で決済…」というサイクルを繰り返して順々に上がっていきます。

その間にポジション1−4はもっと細かくこのサイクルを繰り返します。 それぞれのトラップが5サイクル動いたときが上の図です。そして、レートがだんだん上がっていくと実際には下記のように動いていきます(カラフルなのが楽しくて遊んでいるだけ)。 ただ、相場が急に跳ねたりした場合にどうなるのかは、よくわかりません…たぶんバラバラになります。 それと、現在のように相場が上がっても、ヘッジャー部分が一緒になってついてきてくれるわけではないので、暴落したときにヘッジし始めるのが遅れます(追記:2020年2月18日インヴァスト証券さんが設定値を上げて対応しています)。

実際に、2億り夫婦が2019年の年末に運用開始した時点でナスダック100トリプルの相場は82ドルでしたが、2020年2月現在は約115ドルまで上昇しました。

相場が上昇したことによって1ポジションあたりの必要証拠金は自動的に上がっていきます。相場がどんどんと上がっていく分にはいつまでも稼ぎ続けてくれると思いますが、そのうち来るであろう暴落時に危険な香りがします。

そこで、次にナスダック100トリプル暴落時の挙動についてみてみます。

ナスダック100トリプル_ヘッジャーの27トラップの挙動(暴落時)

米国株をはじめ、世界的に株式市場が好調で、2020年2月現在、ぐんぐんと史上最高値を更新しています。 2億り夫婦のトライオートETFナスダック100トリプル_ヘッジャーも月平均約6万円くらい稼いでいてくれますが、こういう時こそバブルがはじけた後のリスクを考えておく必要があります。

特に、ナスダック100トリプルは結構派手に下落しますから、要注意です

2015年以降の4大下落時のチャートです。

ここで大事なのは、下落幅を考える際に絶対値(例えば71から31まで40 USD下落した)ではなく、比率(71から31まで58%下落した)を考慮することです。

ナスダック100トリプルは、その名の通りナスダックを3倍してありますから、絶対値で考えることはリスクの過小評価につながります

現在のレートの115から40 USD下落して75 USDになるのと(35%の下落)、58%下落して115 から48 USDになるのでは大違いです。 リーマンショック級のショックがなくても60%くらいは平気で落ちるので、備えが必要です。


注記:2020年2月18日にナスダック100トリプル_ヘッジャーのヘッジャー部分のトラップの価格設定が変更になりました。2020年2月18日以前にナスダック100トリプル_ヘッジャーを稼働させた場合は、この記事の内容が引き続き当てはまります。2020年2月18日以降の新しい設定でのヘッジャー機能についてはこちらの新しいページに更新しましたのでご参照ください。


ナスダック100トリプル_ヘッジャーはどれくらい「ヘッジ」してくれるのか?

では、下落時にもリスクを「ヘッジ」してくれるというナスダック100トリプル_ヘッジャーは、どのくらいヘッジしてくれる仕組みになっているのでしょうか? そして、暴落時には含み損がどれくらい膨らむのでしょう?

現在値を基準にして結論から言うと、最大で30%程度含み損を軽減してくれます。 なるべくシンプルにするために、まず下記の仮定をおきます。

仮定:1セット保有、現在のレート(115 USD)から一直線にXX USDまで暴落する。 手数料や配当は無視。1 USD = 110 JYPで計算。

それでは、これから皆様を下落の旅にお連れします笑。

115 → 96.78
買いポジション12-18の買い注文が入り、含み損が膨らむスピードが加速します。

96.78 → 73.14
買い注文1-18の含み損が膨らんでいきます(トップスピードで膨らむ)。

73.14 → 55.78
ヘッジャー19-27が順に稼働し、それに応じて含み損の増え方が緩和されます(減速はするけど膨らむ)。

55.78 → 48.57
ヘッジャー19-27がすべて稼働して、含み損が横ばいになります(膨らまなくなる)。

48.57 → 36.98
ヘッジャー19-27が順に利確され、含み損が再度ふくらみ始めます(また加速する)。

36.98 以下
再び含み損が増えます(トップスピードで膨らむ)。

これをグラフにすると下記の青い折れ線になります。比較のために、ヘッジャー部分の19-27がなかった場合の含み損(一定の速度で膨らむ)を赤線でお示しします。 ヘッジ用トラップ19-27がなかった場合と比較したとき、下落時のリスクヘッジ分(図のグリーン部分)の含み損に占める割合は下記のようになります。つまり、最大で約30%ヘッジしてくれることがわかります。

また、このグラフから暴落時のレートによってどのくらいの証拠金が必要なのかがわかります(あくまで単純化したモデルですので、必要証拠金を大雑把に把握するためのデータだと思ってください)。

ナスダックトリプル(USD) ヘッジ率(%)
90 0.0
80 0.0
73.14 0.0
64.46 5.4
55.78 16.3
48.57 24.5
40 29.6
30 26.3

2020年2月13日現在、ナスダック100トリプル_ヘッジャーの推奨証拠金は1セットあたり118,536円ですので、だいたい30 USDくらいまで耐えられる数字になっていると思われます。

このまま相場が上がっていくと必要な証拠金も増えてきますから、その点に注意する必要がありそうです。

暴落時のヘッジャーの扱いについて

ちなみに、実際に暴落してヘッジャーが作動したものの、それほどひどい暴落ではないときには、どうやって扱うか難しいところです。

軽い下落だけでヘッジャーをひっかけて、その後相場が戻ってくるとヘッジャーは損切りされます。あるいは、下落局面でも一直線に下がらずジグザグに下がっていくと、やはり損切りラインを丁寧にひっかけながら下落していく可能性があります笑。

ですので、むしろヘッジャーを置いただけ損をすることにもなりかねません。

ナスダック100トリプル_ヘッジャーはもともと下落時に対応してくれるプログラムを、という要望に応えてインヴァスト証券さんが作られたものだそうですが、2億り夫婦はヘッジャー部分だけ稼働停止にしてナスダック100トリプル_ヘッジャーを運用しています笑。

その場合は上のグラフでは赤線に沿って含み損が増えていきますから、十分な証拠金を入金しておく必要があります。

個人的にはライジングを復活させてほしいですね。

2億り夫
2億り夫

仕組みを理解した上での決断です。

カスタム自動売買の可能性?

ナスダック100トリプル_ヘッジャーはそこそこ稼いで暴落時も最大30%程度まで含み損をヘッジしてくれることがわかりました。

ただ、レートが急に上下に動くと、取り残されるポジションが発生したりして、しばらく持っているとバラバラでわけわからない感じになりますね。

また、上記で見てきたように、下落時にはたとえバラバラになっていても、18個のポジション全てがご丁寧に買いポジションを入れて、それ以降の暴落で確実に含み損を増やしてくれます笑。

もちろん、数か月から数年待てば上がってきてくれると思いますが、暴落後の含み損を減らせるのであれば、その分安いところで新たにナスダック100トリプルを始めるなり、他のものに投資したりすることができます。

そこで、2億り夫婦は、もう少し単純なカスタム自動売買システムを作って、下落時のリスクを下げられないか考えてみることにしました。

まず、カスタム自動売買を始めるにあたって、最適な利確幅を検討してみることにしました(次ページに続く)。(2020.02.25準備中)

ナスダック100トリプル_ヘッジャーはインヴァスト証券に口座を作ることで始めることができます。口座開設は下記のリンクからどうぞ。

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