2億り夫婦の「auカブコム証券 代用有価証券でメキシコペソスイング」
みなさんこんにちは。医師・研究者として共働き中・子育て中の兼業投資家・兼業ブロガー、2億り夫婦です。
2億り夫婦は2020年1月からメキシコペソ ・南アフリカランドを運用して高金利通貨スワップ投資をしてきました。
元金950万円でスタートした結果、為替損益とスワップポイントを合わせて、2021年7月時点で839万円の利益が発生しています。
中でも、今2億り夫婦が高金利通貨投資で注目しているのは、代用有価証券(代用FX)を使ったメキシコペソのスイングトレードです。
前から興味があったところですが、2021年6月からauカブコム証券さんで、代用有価証券を使ったメキシコペソの取り扱いが開始されたので、早速開始してみることにしました。
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なぜメキシコペソを運用するのか?
高金利通貨スワップ投資は2億り夫婦のメインアセットの一つです。
高金利通貨というとメキシコペソZAR、南アフリカランドMXN、トルコリラTRYがメジャーです。中でも比較的安定性の高いメキシコペソと南アフリカランドは、高金利通貨アセットの中でもメインで運用をしています。
なお、上のアセットでZARが0%になっているのは、2021年5月にポジションを全決済して292万円の為替利益を確定させて現在ゼロポジションだからです。
【リンク】:今週ランド全決済+292万円‼︎950万円→1,782万円1:2億り夫婦の高金利通貨スワップ投資
メキシコペソも南アフリカランドも長期保有していますが、なぜ南アフリカランドだけ先に全決済したかというと、基本的に南アフリカランドはジャンクだからです。
それに対して、メキシコペソの格付けは、各格付け会社で呼び名は異なりますが、いずれも”投資適格”とされています。
スダンダード・アンド・プアーズ:BBB (投資適格)
フィッチ:BBB- (投資適格)
これにはいくつか理由があります。普段ファンダメンタルを語らない2億り夫婦が珍しくメキシコのファンダメンタルは気にしております。
まず、2019年の日本とメキシコの人口構成をご覧ください。
メキシコと日本は1.27億人でちょうど同じくらいの人口ですが、その中身は全然違います。
日本は言わずと知れた超高齢社会(ちなみに高齢化率は21%を余裕で超えているので、「高齢化社会」でも「高齢社会」でもありません)で少子化が進み、人口も減少傾向ですが、メキシコは若い世代が多く、今後も人口が増えていくことがほぼ確実です。
このような人口ボーナス期は1つの国に1度あると言われていて、経済成長が加速しやすく、人口増加・所得増加・労働生産性アップ・貯蓄率アップといいことづくめで景気が拡大します。
メキシコはまさにこの人口ボーナス期に差し掛かっています。
ちなみに日本の人口ボーナス期に日経平均は30倍になりました。
実際にメキシコの力強い家計消費の伸びにも、景気拡大が反映されているのではないかと思います。
あまり見やすい図がなかったので恐縮ですが、言いたいことは「メキシコの失業率は先進国と比較しても低い」ということです。
左の図は2020年以降の先進国の失業率で、日本が3%前後と中でも低水準です。
それに対して、右の図は日本とメキシコ(青線)の長期の失業率の推移になりますが、コロナショック後の現在も4%程度と日本と大きく変わりません。
つまり、多くの先進国よりメキシコの方が失業率が低いことがわかります。
この一因にはメキシコで盛んな自動車産業があると思います。メキシコには日本企業をはじめ、有名どころが軒並み工場を作っていて、2020年のメキシコの自動車生産台数は世界第7位です。
NAFTA(北米自由貿易協定)は厳密には現在米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に置き換わっていますが、いずれにしても、北米の3カ国でEUをGDPを上回る巨大経済圏を形成しており、メキシコはその一員です。
北米のお隣で良い意味でも悪い意味でも影響を受けやすい地理的関係にありますが、メキシコ経済にとってはメリットとなる点も多いと思われます。
以上のことから、2億り夫婦的にもメキシコペソは投資適格です笑。
かつ、2億り夫婦は今回の金融緩和で、米国の利上げより先にメキシコペソの利上げを仕掛けてくるのではと考えており、その意味でもメキシコペソは向こう1ー2年でまだまだ上昇する可能性が高いのではと予想しています。
なぜ代用有価証券を使うのか?
2億り夫婦がauカブコムFX でメキシコペソを運用するのは、「代用有価証券」が使えるからです。
通常株式や投資信託を長期保有する場合には、その間配当や株主優待をもらいながら放置することになります。
それなら寝かせている株式や投資信託に働いてもらおう、というのが代用有価証券の制度です。
具体的には、保有している株式・投資信託をFXの証拠金として使います。
メリットが魅力的。auカブコム証券の代用有価証券(代用FX)とは?
代用有価証券とは簡単に言うと、「保有している株式や投資信託をFXの証拠金に使える」仕組みのことです。
auカブコム証券さんのHPがわかりやすいので抜粋しておきます。
保有している株式や投資信託をauカブコム証券の口座に入れることによって、その評価額の70%を証拠金としてFX取引をすることができます。つまり、株式・投資信託を持っていれば追加資金なしでFX取引をすることができます。もちろん新規に株式を購入してもOKです。
頻繁に株式を売買する場合には向かないかもしれませんが、2億り夫婦のように株を買ったら買いっぱなし(放置)という方には、寝ている金融資産を活用することができてお得だと思いました。
このお得感はauカブコム証券さんのHPの図が伝わりやすいので、また拝借します。
保有株式を代用有価証券に使っていても、配当や株主優待は通常通り受け取ることができます。つまり、もらった配当もFX証拠金としてFX売買をすることができ、複利運用に有利です。
これは代用有価証券に限った話ではありませんが、auカブコムFX のメキシコペソスワップポイントは優秀です。(*スワップポイントとは、毎日もらえる利息のようなものです)
今回2億り夫婦はauカブコム証券でメキシコペソでスイングトレードをする(長期保有目的ではない)ため、スワップポイントにすごくこだわるわけではありません。
ただ、どうせもらえるならたくさんもらえた方がいいですよね笑。auカブコム証券さんのメキシコペソスワップは業界最高水準とまではいきませんが、まずまずよいです。
<2億り夫婦の口座別メキシコペソ運用戦略>
スワップポイント | 運用方法 | |
トレイダーズ証券【LIGHT FX】 (業界最高水準) | 7.1 | 長期保有(代用FX制度なし) |
auカブコムFX | 5.0 | 代用FXでスイングトレード |
(2021年8月1日調べ;スワップポイントは変化するので最新情報はHPなどでご確認ください)
2億り夫婦は以前に日本株をSBI証券で保有していて、SBI証券にも代用有価証券のシステムがあるのでFX取引をしていましたが、SBI証券の代用有価証券はFX取引で発生した含み損に対しては追加の証拠金を入金しなければなりませんでした(つまり、あまり利点がない)。
この点は実は重要ですが、auカブコム証券は追加の現金が不要なので安心です。
2億り夫婦はマネーパートナーズ「連続予約注文」 でも代用有価証券を使ったFX自動売買(連続予約注文)を運用していますが、マネパでは自動売買ができる最低単位が1万通貨のため、他の口座でしているようなリピート系FX自動売買(1,000通貨単位)とは設定を変えて運用しています。
リンク:【保存版】2億り夫婦のマネパ連続予約注文(代用有価証券)
一方、auカブコム証券は自動売買はできませんが、1,000通貨単位から取引ができるので、少額から運用を始めることができます。
<2億り夫婦の代用有価証券(代用FX)口座別運用戦略>
最低取引単位 | 運用方法 | |
マネーパートナーズ「連続予約注文」 | 10,000通貨 | 連続予約注文(リピート系FX自動売買) |
auカブコムFX | 1,000通貨 | 代用FXでスイングトレード |
メキシコペソはもともと少額から運用できる(1万通貨=約55,000円;2021年8月現在)ので、このメリットはあまり感じられませんが、他の通貨で運用する場合にはいいですね。
auカブコム証券代用有価証券(代用FX)運用上の注意点
一方、auカブコム証券代用有価証券でのFX取引では、慎重な資金管理が必要です。
auカブコム証券の代用有価証券(代用FX)に限った話ではありませんが、資金管理は慎重に行う必要があります。特に、代用FXは、うまくいくときはとても資金効率がいいです。
株式の配当・優待がもらえる→FX証拠金が増える→FX取引で利益が出る→新たに株式が買える→株式の配当・優待がもらえる…
このように代用有価証券(代用FX)がうまく回るときは、投資スタイルにあわせて株式 and/or FX取引を増やしていくことができ、かなり資金効率の良い複利運用が可能です。
一方で、株価暴落時(たいがいFXでも含み損が出る状況)では、株式でもFXでも含み損が膨らむため、ロスカットになるリスクが通常のFX取引よりも高くなります。
このことから、株価の暴落・為替の暴落の両方を加味した慎重な資金管理が必要になります。少なくともすぐに追加資金を入金できる体制を敷いて運用することをおすすめします。
また、FX取引に慣れない方は、まずは株の配当におまけをつけるくらいの気持ちで運用してみるとよいかなと思います。
なぜスイングトレードなのか?
2億り夫婦はメキシコペソを長期保有して、スワップポイントをコツコツ稼いでいます。
(2020年1月以来、図のトレイダーズ証券【LIGHT FX】
のスワップポイント85万円に加えて、セントラル短資でも75万円のスワップポイントをもらっています)
こちらをメインで運用していますが、高金利通貨スワップ投資はレートが上がって為替評価益が大きくなった場合(上の図でも、溜まったスワップポイント85万円より為替損益の207万円の方が大きくなっています)、利確をすべきかどうか悩ましいところです。
●今すぐ利確→利益を確定できるが、さらにレートが上がるかもしれない、またスワップポイントが貯まらなくなる
スイングトレードを取り入れて為替損益に特化したアセットを作り(スワップポイントも少しもらう)、長期保有と両立することで悩まないようにする、というイメージでスイングトレードのアセットを始めてみようと思いました。
次に、最近(2021年8月)のチャートをみてみます。
最近のメキシコペソ/円のチャートをみると、数ヶ月おきにレンジ相場を形成する傾向があることがわかります。
2021年8月現在は、5.30-5.62あたりのレンジにいるかと思います。
このようにレンジ相場をとる傾向にある通貨・タイミングは、特にスイングトレードがしやすいかと思います。
実際に2億り夫婦は2021年3月からメキシコペソ スイングトレードを始めて、証拠金を50万円から64万円に増やすことができました(この資金は出金してauカブコム証券に入金しています)。
ただ、
と考えて、無理はしない運用にします。
実際に2021年3月〜7月に50→64万円にした際も実質的な取引は2回のみです。
2億り夫婦のauカブコム証券代用FX運用法
まだ始めたばかりですが、この項目で2億り夫婦のauカブコム証券代用有価証券(代用FX)の運用成績をアップデートしていきます。
2億り夫婦は現在手持ちの株式をすべてマネーパートナーズ「連続予約注文」 に移管して自動売買をしていますので、auカブコム証券では、まず現金100万円を入金して、株式を購入するところから始めています。
ちなみに2億り夫婦は個別株運用のセンスがまったくないので、上手な方が運用すれば2億り夫婦の運用成績を余裕で超えられると思います笑。
株式と言っても、S&P500やNYダウ平均などに連動するETFなどを中心に買い増していく予定です。
購入株式のリスト
2021年8月20日までに購入した銘柄リストを添付します。
銘柄名 | 銘柄コード | 区分 | 数量 | 現在値 | 取得単価 | 時価評価額 | 取得金額 | 評価損益(参考) | 評価損益率% |
iS米国株/ETF | 1,655 | 特定 | 21 | 3585 | 3481 | 75285 | 73101 | 2184 | 3 |
日興ダウヘ有/ETF | 2,562 | 特定 | 20 | 3100 | 3008 | 62000 | 60160 | 1840 | 3.1 |
日興NQヘ無/ETF | 2,568 | 特定 | 20 | 2960 | 2835 | 59200 | 56700 | 2500 | 4.4 |
丸紅 | 8,002 | 特定 | 400 | 896.7 | 881 | 358680 | 352400 | 6280 | 1.8 |
三井物 | 8,031 | 特定 | 100 | 2473 | 2600 | 247300 | 260000 | -12700 | -4.9 |
合計 | 802465 | 802361 | 104 | 0.0 |
iS米国株/ETF(1655):【正式名称】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
米国を代表する株価指数であるS&P500指数を日本円に換算した「S&P500」との連動を目指すETF(上場投資信託)
日興NQへ有/ETF(2562):【正式名称】上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジ有り
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(TTM、円建て、円ヘッジ)の動きに連動する投資成果をめざす上場投資信託(ETF)
日興NQへ無/ETF(2568):上記の「日興NQへ有/ETF」(2562)のヘッジ無し版。
また、auカブコムFX は投資信託も代用有価証券として使うことができる、おそらく国内唯一の証券口座です。
試しにやってみましたが、問題なく代用できました。
下記が試しに購入してみたファンドです。
実際に代用有価証券として運用できることが確認できたので、2億り夫婦が保有している投資信託をauカブコム証券の口座に移管して、FX取引の証拠金とする予定です(移管手続き済み)。
その他、基本的には上記の1655・2562・2568などのETFをメインに、時折日本個別株を織り交ぜながら株式を増やしていく予定です。
メキシコペソ運用状況
先週は久々にメキシコペソが少し下がったので、少し指値にかかりました。
2億り夫婦は、発注も決済もなるべく手間をかけないようにIFD(イフダン)注文を使っています。
ポジション | 通貨単位(万) | IFD1次 | IFD2次 | 必要証拠金(円) | 利確時為替利益(円) |
#1 | 1 | 5.46 | 5.56 | 2,160 | 1,000 |
#2 | 2 | 5.43 | 5.56 | 4,320 | 2,600 |
#3 | 3 | 5.40 | 5.56 | 6,480 | 4,800 |
#4 | 4 | 5.37 | 5.56 | 8,640 | 7,600 |
#5 | 5 | 5.34 | 5.56 | 10,800 | 11,000 |
合計 | 15 | 32,400 | 27,000 |
表の「IFD1次」のレートまで下がると買い注文が入り、その後「IFD2次」まで上がると決済されるようになっています。
8月下旬の下落で5.37までのポジションを持っている状態です。その後5.50前後まで上昇したので(2021年9月4日)、為替損益+10,500円、スワップ ポイント+755円となっています。
約80万円分の株式を代用有価証券にして運用している形です。
なお、レートが下がるほど保有通貨が増えるピラミッド型のオーダーをしていますが、取得平均レートを下げながら無理せずトレードするにはこのスタイルがオススメです。
また情報をアップデートしていきます。
(最終更新2021年9月4日)
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株式をたくさんお持ちの方は、2億り夫婦のマネパ代用FX運用法もよければ参考にしてみてください。
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